知的障害者の僕の息子と僕たち家族と僕ら夫婦の『親なき後のこと』

子育て

健常な子供の子育てと、障害のある子供の子育ての大きな違いと言えば心配の度合いですよね?

健常な子供であれば、ある程度の年齢になれば親は安心する。

でも子供に障害があるといくつになっても親は心配し続ける・・・。

もっと言えば、親が死んだ後の『親なき後』のことまで心配で心配で、死ぬに死ねませんよね。

 

この『親なき後』のことは障害のある子供の親にとっては永遠のテーマと言っても過言ではない。

だから、いくら子供の障害を受け入れたって、親の心配事や不安は一生尽きることはない。

 

 

ぶっちゃけ、この悩みは親の勝手と言われればそうかもしれない・・・。

でもやっぱり言葉が出なかったり重度の障害があると子供や周りがなんと思っていようと、親は勝手に心配してしまいます・・・。

これが親心ってやつです。

 

 

実際に我が子も障害児だから気持ちはわかります。

我が子は最重度知的障害で言葉も出ないし、身の周りのことも殆どできません・・・。

なので、今は夫婦協力してなんとかやってはいるけど、やっぱり親なき後のことは心配です。

 

 

だけど、僕ら夫婦は親亡き後のことについてあまり話しをしません。

それよりも『生きてる今を笑って過ごしたい!』そんな考えのスタンスで障害児の子育てをしています。

ぶっちゃけ、親なき後の話はもう話し終えてると言ったほうが正しいかな・・・。

 

僕ら夫婦は将来に対して’’障害のある息子と僕ら家族の親なき後のこと’’で過去に真剣に夫婦で話合い、今のところ1つだけ決まっていることがあるんです。

 

というわけで、これから僕が書く記事の内容は

『知的障害のある僕の息子と僕たち夫婦と僕ら家族の’’親なき後’’のこと

そして、なぜそう決めたかの理由も書いています。

ただこの先、時代の変化よっては僕ら家族の間で決まっている決め事も変わる可能性はあります。

 

この記事を読むことで、障害のある子供がいる家族のリアルな気持ちを知ってもらえると思います。

なのでハッキリ言ってしまうと、この記事は誰かに感謝されるような役に立つ話ではないかもしれません。

でもこれが障害者が家族にいる我が家の『親亡き後のこと』です。

 

 

 

【えーじプロフィール】
この記事を書いた人

我が家には知的障害の息子がいて、その兄はフルコンタクト空手で全国大会優勝経験者、自分も空手の指導者として11年間の経験あり、妻は我が家の総監督、家族揃ってメンタルクソ強いです!

普段は会社員をしながら、障害のある我が子を育てて思うことを本音でストレートにツイートやブログで発信していきます。
『我が子は障害者ですけど何か?』の精神でやっていきます!

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知的障害者がいる僕ら家族の親なき後のこと

冒頭で言った親なき後についての我が家の決め事をここで言っておきます。

それは『妻が息子と安楽死をする』ということ・・・。

 

こんなこと今この記事を読んでくれてる読者さんに言っていいものかどうかは正直分からない。

『何をバカなこと言ってるんだ?!』

『命を最後まで大切にしろ!』

なんて思う人もいるでしょうね。

でもこれが今の段階で決まっていることで、今僕は障害者がいる家族の将来『親亡きあと』についての記事を書いてるいじょう、嘘を言うつもりは僕にはありません。

 

 

でもこれは、障害が重い子供の親ならわからなくもない話だとも思います。

きっと願いが叶うなら

『たった1日でいいから、子供より長生きがしたい・・・』

こんなふうに想ってる親がたくさんいるはずです・・・。

 

でもなぜそう思うのか?

それは、重度障害者に対しての今の環境が僕ら親をそう思わせるんです。

僕ら夫婦の考えは、今の日本の障害者に対しての環境では大切な我が子をこの世に1人残して、僕ら夫婦が先に死ぬなんて考えられない!これが本音。

 

そして我が家に重度の障害児がいるいじょう、妻自身が自分の心と体をコントロールできるうちに息子と安楽死の認められている国へ行き、安楽死を望んでいます。

こんなカタチで自分と息子の人生を終わらせることを覚悟しています。

 

この話しは、我が家の健常者の長男坊も知っていて、決して快くは受け入れられる話ではないと思うけど、家族なので話しは一応しています。

実際、これから何十年も先の話しですけど・・・。

 

できればこんなエグい悩みは誰だって考えたくはありません。

誰も障害者を願って子供を作ってる人なんていないし、普通に元気な子が生まれて来て欲しいと願っているものです。

だけど、家族に障害者がいることで親はこんなエグい考えもしなきゃならないのです・・・。

これが家族に障害者がいる’’リアル’’だということ。

 

次の内容では、僕ら夫婦をそう思わせる環境について書いています。

 

 

今の環境に合わせた我が家の親なき後のこと

今の日本の障害者に対しての環境が素晴らしいとは僕ら夫婦は思っていません。

でも、福祉の仕事を一生懸命頑張ってる人、福祉の世界を変えようとしてる人はたくさんいることはわかっています。

 

ただ、障害者施設のような場所で職員によって虐待やら殺人やらと、ニュースで見ることがちょくちょくあるのも事実。

例えばそれが仮に自分の子供だったらと考えると、親としては残して死ねるわけがないです。

 

実は、我が子も中学1年の時に学校の担任から言葉の暴力を受けた過去があります。

この時、学校や教育委員会、警察、週刊誌と僕ら夫婦はやれるだけのことはしたけど、結局半分泣き寝入り状態で終わってしまいました。

結局、我が子は話せないので本人のリアルな言葉を聞けないことが大きかったです・・・。

このこともあって、僕ら夫婦は基本、家族以外誰も信用はしていません・・・。

 

そして、ニュースで流れる度に思うことがあります。

『虐待を受けてる障害者は言葉が出なかったり、意思表示ができない重度障害者ばかりがターゲット・・・

そうですよね、もし虐待をするなら言葉が出なかったり、意思表示ができない障害者の方が都合がいいというのは明らかですからね。

 

じゃあ、我が子も将来のターゲット候補になります・・・。

そんなことをわかっていながら大切な子供を施設に入れて、僕ら夫婦だけが先に死ぬことなんて出来やしません。

『もう2度と自分の子供に嫌な想いはさせたくないんです』

なので僕ら夫婦は今のところ、親なき後のことは息子に経験させるつもりはないということ。

僕ら家族は本気で考えてます。

 

 

日本は『安楽死』をいつ理解してくれるのだろうか・・・?ここまで本気で考えている人間もいるってことをもっと日本国が理解をして欲しいとも思っている。

今の日本は障害者や障害者家族に対して、まだ他人事のような扱いに感じる・・・。

 

 

母親としての強い覚悟

妻の覚悟は凄く強く、僕はこの話しを妻がしてきた時にもちろん止めました。

『まだ何十年も先の話しだからゆっくり考えていいんじゃないか?』と・・・

妻が考えてる親なき後のことに対して違う方法を提案してあげたかった・・・。

 

でも、考えても出てこないんです。

考えても、考えても、妻を納得させることが出来る言葉が出てこないんです・・・。

 

妻は冷静で興奮なんか全くしてなくて、勢いで言ってる話しでもないんです。

そして僕も一生懸命考えてみたけど実際には妻が言ってることが僕も安心できる終わり方と思ってしまったのが正直な気持ち・・・。

 

その妻の強い覚悟を聞いた時『それなら僕も一緒に』と言いました。

でも、妻の返事は’’NO’’でした・・・。

妻はその理由を僕にこう言いました。

『うちにはもう1人子供がいるんだよ。親が同時に2人もいなくなったら残された子供がツラすぎるでしょ?だからあなたは生きなきゃダメと・・・』

 

こんなことを妻は1人で考えていたんだなと想像した時に、僕の考えの甘さやぬるま湯に浸かった生き方をしてきたことを痛感しました。

正直、自分が情けなかった・・・。

 

更に、妻は言ったんです。

『人間いつかは必ず死ぬ

私は子供達を死なないように育ててるつもりもない

人生なんてたった一度しかないんだから

生きてるうちにどれだけ笑うかが勝負だよ!

だから別に自分が満足した時点で、それが自然に訪れる寿命じゃなくても逆に自分で自分の命を終わらせたって私は後悔はしない

ずっと前から決めていたことだし・・・』

僕は言葉が見つからなかった、ただただ妻の言葉が心に刺さった・・・。

 

でもそのおかげで僕の心は決まった。

『僕が出来ることは、何があっても妻の見方でいること!

『これから家族との1日1日を大切に生きるということ!!』

『そして、生きてるうちにどれだけ笑うかが勝負だということを!!!』

 

この親なき後の話を妻としたのは、息子がまだ小学生の頃の話。

でもこの話をしたことで、僕の中で妻や子供たちに対しての考え方が変わったタイミングでもあります。

 

 

でもぶっちゃけ、僕の出来ることって所詮こんなもんです・・・。

ただ僕も自分の人生の最後で後悔はしたくない。

どうせなら、潔く終わりたい。

どうせなら、かっこよく終わりたい。

僕のできることを僕なりに考え、出た答えが家族と本気で生きて、家族を本気で守る!

こんなことぐらいしかできないけど、全身全霊をかけると僕は誓った。

 

まとめ

この記事を読んでくれた方には色んな想いをさせてしまってるかも知れません・・・。

 

でもこれだけはわかって下さい。

この記事を読んで否定的な気持ちになって欲しい訳ではありません。

我が家は少なくとも運命を素直に受け入れ、真剣にそして強く今を生きてるということを分かってもらえたら嬉しく思います。

 

僕は障害を持った息子のおかげで、生きるってなにか?本気ってなにかを教えてもらえた気がします・・・。

 

ただ、僕の中で1つだけこの日本に対して期待していることがあるんです。

我が家の将来設計は今のところはこの記事で書いてるように決まってます。

でもこの先、国や周りの人達の理解が深まっていき、同時に技術の進歩により僕ら夫婦以外でも我が子を安心して託すことが出来る社会の未来が必ず来るということを願っています。

 

そんな世の中が来ることも考えて、我が家も息子のためにお金を少しでも残せるように生命保険なども見直して変えました。

保険ってなんだか難しいイメージがあると思うけど、プロの人に聞いたりして自分の保険がどんな内容なのかってことを把握しとおくことは大切なことだと思います。

下記のように今は無料で相談することもできるのでこの機会に。

生命保険 相談

 

 

そして、今の環境が変われば、妻の覚悟も変えることが可能になる。

できることなら、僕も大好きな妻とできるだけ永く一緒にいたいと思っているので・・・。

 

僕らに夫婦にとって安心出来る未来を日本は必ずやってくれると信じています。20年先を信じて・・・

その頃まで家族楽しく過ごして待っていようと思います。

 

この度も最後までお付き合いして下さり誠に有難う御座いました。あなたに幸あれ!

 

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コメント

  1. でお。 より:

    我が家にも重度障害児がいます!
    奥様の覚悟、とても胸に響きました。
    私たち夫婦の目標は
    『私たちがなくなったあと、息子が楽しく働ける会社をつくる。楽しく生きれる環境をつくる。そして、社会をつくる。』

    今は小さな会社ですが、必ず成し遂げようと改めて思わせてくれる、ブログでした!
    本当にありがとうございます!

    絶対優しい社会が来ること信じ!
    そして、つくっていきましょう!(^-^)/
    いっぱい笑顔で(^-^)

    • eiji より:

      でお。さん、コメント有難う御座います。
      僕も妻の覚悟を始めて聞いた時、正直自分が情けなくてとてつもなく恥ずかしかったです・・・。

      だから僕も変わらなきゃ!と強い覚悟を決めたきっかけでもあります。
      僕らがいなくなった後は不安しかありませんが、でお。さんのような方がいることが本当に心強いです!

      そして僕も絶対優しい社会が来ることを信じています!
      そうですね、つくりましょう!
      必ず!僕らの強い気持ちで。
      コメント本当に有難うございました。

  2. 千恵 より:

    私も一人親の知的障害児、まだ9歳に私は超高齢出産の53歳、本当にお話身につまされますし、同感の涙です。
    でも強くならなきゃ
    そして息子より先には死なないつもりで頑張らなければと、改めて思いました。

    と言いながら、心派苦しいですが(T_T)

    素敵な言葉をありがとうございます!

    • eiji より:

      千恵さん、ブログを読んで頂き有難う御座います。
      お子さんがまだ9歳ならまだまだ頑張らないといけませんね!
      先のことを考えると僕も不安なことばかりですが、子供のためにもできるだけ親も元気でいなくちゃいけないと思っています。
      多少の先読みをしつつ、子供と自分のお身体を大切に今を楽しく過ごして下さいね。
      コメント本当に有難うございました。