喋れない我が子に神が授けたこの世を生き抜くための力『察知力』とは?

子育て
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『あなたは初対面の人に対してその人が良い人かどうかを知るためには何を基準に判断しますか?』

 

 

恐らく、相手の喋り方や笑顔、自分に対する接し方や自分が接し易いか?だったりしますよね。

例えば相手とコミュニケーションを取らずに判断することって出来ますか?

察する力だけで判断みたいなこと出来ますか・・・?

 

実は僕の息子は相手と会話をしなくてもその人が自分にとって良い人か、そうではない人かを判断する『察知力』みたいなものが身に付いてるんです!

これは我が子の特技と言ってもいいかも知れない。

 

なぜこんな話しをするかというと、我が子は『障がい児』なんです。

我が子は『知的障害』という障害で、その中でも重度や軽度とわかれていて、我が子は知的障害の中でも最も症状の重い『最重度知的障害』という障害を持った子供なんです。

最重度知的障害を簡単に言えば、何をするんでも誰かのサポートを必要とする人なんです。きっと一生必要となるでしょう・・・・・。

 

結局我が子は出来ないことが多く、その中で我々人間が進化するために備わった能力『言葉』が出ません・・・。

コミュニケーションや自分の気持ちや相手の想いを知るために絶対必要不可欠なツールの言葉が我が子には備わってません。

現在我が子は14歳、いくつか単語は言えますが会話というレベルではなく、要するに14年間僕も妻もこの子の兄もこの子とお喋りをしたことがありません・・・・・。(泣)

(この記事は2019年に書いたものです)

 

そんな我が子は『察知力』がある。

もともと人と接することが好きな我が子はいつも『ニコニコ』してて、よく話を掛けてもらったりもします。

そんな時にこの察知力を身に付けた我が子はそういう場合に察知力を使いその人が良い人なのか?そうではないのかを瞬時に判断してるんだと思います。

 

 

これから僕が書く内容はその息子の『察知力』の話について深掘りして説明していきます。

障害があることで喋ることが出来ない我が子が相手のどんな部分を見ているか?

あくまで僕の推測でしかありませんが、僕が息子を見ててきっとこんな所を見て判断してるんだろうな?ということを書いてます。

 

喋れない子は喋れないなりに、察知する力が備わっていくんだなと感じ、世の中の人で我が子のような人が居るってことを知ってもらうために書いてますので最後まで読んでみて下さい。

 

そして知って欲しいんです。障害があって困っている人が世の中にはたくさんいるということ。

これだけは覚えておいて下さい。障害者になることを望んで生まれてくる人はだれ一人としていないということを・・・・・。

 

 

 

【えーじプロフィール】
この記事を書いた人

我が家には知的障害の息子がいて、その兄はフルコンタクト空手で全国大会優勝経験者、自分も空手の指導者として11年間の経験あり、妻は我が家の総監督、家族揃ってメンタルクソ強いです!

普段は会社員をしながら、障害のある我が子を育てて思うことを本音でストレートにツイートやブログで発信していきます。
『我が子は障害者ですけど何か?』の精神でやっていきます!

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【選ばれし者にだけ備わる察知力】

 

我が子は知的障害があり言葉が出なく、手話も覚えることも出来ないし、難しい言葉なんかも理解が出来ません。

僕ら健常者は言葉を使い察知することは可能だけど、言葉無しでは察知することは難しいでしょう・・・・・。

 

ただ、世の中で『察知力』が備わってる人が我が子のような人の他にも居るってことを知ってますか?

それは『アスリート』

アスリート選手が全員って訳じゃないけど、種目によっては察知力が備わってるアスリート選手が居ると僕は思ってます。

 

例えば、誰でも知ってるスポーツで言えば『サッカー』

サッカーの超有名選手になればなる程、察知力が鋭いと僕は思っています。

相手を抜く、止める、こういった動きは相手が動いてから動いても遅いんです。

だから、激しい動きの中の一瞬で相手の動きを見て、予想して先に動き出す。これがトップアスリートになるためには必要な『察知力』だと僕は思っています。

 

何年も地道に練習していく中で察知力が備わっていきトップアスリートになることが出来るんでしょうね!

 

 

我が子の『察知力』

我が子の場合は、現在14歳で生まれてから14年間ずっと人とまともに会話をしたことが無く、相手の仕草や喋り方などを只々見て来た。

 

人と接することが好きな我が子は、その『察知力』を使って相手に近づいても大丈夫か?相手は優しい人か?などを判断して行動が変わるんです。

 

我が子は歩く時、手を繋いで歩くことが多いんですけど誰でも自分からは手を繋ごうとはしません。ただ、察知力を使い自分で判断をして安心できる人なら自分から手を繋ぎに行くんです。

そして、これは息子の親である我々夫婦も息子の判断でその人が息子にとって良い人か?今後も付き合って行っても大丈夫かを判断する基準として息子の察知力に頼ってることがあります。

そのくらい息子の察知力は鋭いです。

 

 

息子のお陰で親まで備わった『察知力』

息子は以前通っていた普通中学校で担任教師に言葉の暴力を受けてたんですけど、喋れない息子の異変に築いたのは息子と担任教師の距離感を感じた僕の妻でした。

 

僕の妻も14年間喋れない息子とコミュニケ―ションを取るために息子の表情だったりをいつも気にして過ごしています。

だからこそ息子のちょっとした異変に気付くことが出来るような察知力が備わっていったんだと思うんです。

因みに、僕も妻ほどの察知力は無いと思いますが、それなりに息子を育ててきたおかげで察知力はある方だと思っています。

 

そして息子が初対面の人のどこを見ているかが気になったことがあって息子をじっくり観察していた時期があるんです。

直接息子に聞いた訳じゃないけど、僕なりの推測だけど、息子が見てるポイントをまとめてみました。

  • 初対面の相手が息子に対して最初何と言ってくるのか?
  • その時の相手の顔はどんな表情をしているか?
  • もし僕ら家族と歩いている時相手はどこを歩いているか?
  • 僕ら家族と相手はどんな表情で話をしているのか?

僕は息子の様子を伺っていると、上記4点が気になったんです。

 

この息子の察知力で息子から合格が出れば男女問わず自ら手を取って手を繋ぎます。

そして息子は喋れない代わりに恐らく、『相手の気持ち』を読むことが出来るんではないかと、思ってます。

そういったことに関して、鋭い五感を働かせているんだと思います。

 

最後に

最後に、我が家の息子のように障害があって喋れない人は息子の様に察知力や五感が凄く発達していて、喋らなくても見分けることが出来るんだと思います。

 

このように喋れない子は喋れないなりに生きる力を身に付けて生きているんだと思います。

僕ら親も大切な我が子を守るために察知力や観察力などを少しでも身に付くといいですよね!

 

この度も最後までお付き合いしてくださり誠に有難うございました。あなたに幸あれ!

 

 

 

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