★障害のある人と生活する上で都会と田舎の違いを知ってますか?
★都会に行こうか、田舎に行こうかを迷っているなら是非参考にして欲しいと思います。
ぶっちゃけ、自分の子供が『健常者』なら特に気にした問題ではないかも知れない・・・
だけどこれが『障害者』となると気にせずにはいられない問題です。
今いる環境で良いのか?悪いのか?そして親なき後のことまでも含めて、我が家も色々と考えました。
実際、我が家にも知的障害の息子がいて、その息子が12歳まで北海道のオホーツク海沿岸の小さな街で暮らしていました。
そして現在は北海道で一番大きな街、札幌市に移住して暮らしています。
このように都会と田舎の両方を経験している僕がその違いをこの記事で伝えようと思います。
ちなみにこの記事の結論を先に言ってしまうと、障害者と生活するなら『断然都会暮らしをおすすめします!』
というわけで、これから僕が書く記事の内容は
『障害者とその家族が田舎で暮らすメリットとデメリット、そしてなぜ我が家が都会に引っ越しをしたのか?』
という内容です。
もし現在障害者との暮らしで、都会から田舎、もしくは田舎から都会の引っ越しを考えている人がいるなら参考にしてもらえると嬉しいです。
そして、我が家のように田舎暮らしをしていて、今の環境に不便を感じていたり、この先の将来に不安を感じてる人にも参考にしてもらえると嬉しいです。
この記事を読むことで、都会と田舎の環境の違いがわかります。
環境の違いによるメリットとデメリットをわかりやすく我が家を例に記事にしてみました。
障害者が暮らすなら断然都会暮らし!
現在我が家は北海道の札幌市に住んでます。
以前は人口5,000人そこそこの田舎暮らしをしていて、仕事も順調で特別生活には困ってはいませんでした。
ただ我が家には障害者がいるってことがちょっと特別な環境で、でもこの特別な環境こそが小さな街では対応出来ないことがたくさんあってそこに不便を感じてたんです・・・。
そこで我が家がその不便の解決策を考えた時に出てきた答えが『田舎から都会への引っ越し』だったんです。
逆に『子供に障害があるからこそ田舎のような場所で子育てをしたい!』と考えている人もいるとは思いますが、田舎暮らしをしていた僕が言えることは『その子育ても小学生までならあり!』
中学生からは次のステージを考えることをおすすめします。
それは子供のためもにも、親のあなたのためにも言えることです。
ぶっちゃけ、障害児の子育てをするなら断然都会の方が便利です!
都会に住んでみて思っていた以上に助かる支援があったね!
子供に障害があることでその家族の負担はとても大きです。(特に母親)
親は子育てをしていく上で子供が大きくなればなるほど、色々な”社会資源”を利用していかないなと親が潰れてしまいます・・・。
(『精神保健福祉用語辞典』中央法規より)
でも田舎暮らしを続けることでその社会資源をフルに使うことが難しく、結局その負担は親に全部来るんです・・・。
小さいうちはなんとかなります・・・。でもこの先の将来を考えるとやっぱり厳しいと判断した僕らは思い切って引っ越しという決断をしました。
例えば、僕ら夫婦が年老いて動くことも大変になってから引っ越しなんてそれこそ難しい話です・・・。
『動ける今のうちに今できることをする!』コレって物凄く大事なことだと思います。
特に子供が将来1人で生きて行くことが厳しい障害があるなら、”親なき後のこと”までを含めて子供が小さいうちから考える必要があると思います。
次の内容では、実際に田舎暮らしのメリットとデメリットを解説していきます。
単純に、田舎暮らしのメリットが都会暮らしにはないもの。そして田舎暮らしのデメリットが都会暮らしにしかないものという認識で思ってくれればわかりやすいと思います。
障害者とその家族の田舎暮らしのメリット
ここでは、田舎暮らしの子育てに興味を持っている人のためにも実際に田舎暮らしを長年してきた僕が障害児との田舎暮らしの良いところを紹介したいと思います。
【メリット1】空気がキレイ
田舎は確かに都会に比べると空気がキレイです。車の数が全然違います。夜は超静か・・・
【メリット2】自然が多い
自然が多いというのは田舎暮らしの醍醐味です!子供が喜ぶような昆虫がたくさん採れたり、野生の動物を頻繁に見ることができます。
そして、都会では感じることができないゆっくりとした時間の流れをリアルに感じることができます。
【メリット3】お金がかからない
基本的に家賃をはじめ、光熱費関係も都会と比べると全部安いし、都会のように無駄にお金を使うような場所もないのでお金はかかりません。
都会のように駐車場を利用してお金を払うなんてことはまずありえません!
てゆーか、メリットがマジで少ない・・・
ホントだね・・・
障害者とその家族の田舎暮らしのデメリット
我が家が田舎暮らしで障害児の子育てで不便に感じていたこと、そして実際に都会に引っ越してみて改めて田舎が不便だと感じたことをまとめてみました。
【デメリット1】学校が普通学校しかない
学校は普通学校の支援級しかありません。そして通えるのが中学まで。
高校は障害者専門の支援学校がある場所に行き、宿舎などを利用して親や家族とは離れ別々の生活をするか、学校に行くのを諦めて自宅にいるだけの生活するか・・・。
極端な言い方だけど、これが田舎暮らしのリアルです。
我が家は早かれ遅かれ必ず来るこの選択のどちらでもない家族みんなで引っ越しを選んだことになります。
【デメリット2】デイサービスがない
都会には迷ってしまうくらいの放課後デイサービスがあるんですけど、田舎にはありません・・・。
学校が終わった後はまっすぐ自宅に帰るだけ。
都会のようにデイサービスを利用して、他の子供たちと交流したり、自宅じゃできないことを経験する場がないんです。
そのことで、親には時間の制限が絶対に付きます。
【デメリット3】親(特に母親)の働く場所がない
放課後デイサービスがないことで学校が終わったらまっすぐ自宅に帰って来る、休みの日も通ったりする場所がないので、親(大体は母親)は外に出て仕事をする時間がありません。
田舎は都会に比べて求人も少ないので時間に制限のある障害児の親はなかなか働く場所すらありません。
ちなみに僕の妻はずっと専業主婦でした。(時間の制限があることで仕事が見つからなかったことも理由の1つ)
【デメリット4】病院が遠い
田舎に病院はあっても、我が子のような障害児になるとすぐ大きな病院をすすめられ、その大きな病院に行くとなると車で片道2時間や3時間は当たり前になる。
僕の妻も病院の予定が近づくと距離の遠さにため息をよくついていました・・・。
朝早く出てって、帰りは暗くなってから家に着く、結局病院に行くだけで丸一日潰れることになるんです。
車の移動時間だけで5〜6時間って都会暮らしにはあり得ないことですよね・・・。
【デメリット5】療育施設が遠い
田舎には専門的な療育施設がないので、病院と同じく車で片道2時間以上かけて通うしかないんです。
ちなみに、北海道は冬になると雪が降り、道路も滑るので夏は2時間で行ける場所も冬になると倍の4時間かかるのが当たり前。
都会のように電車も走ってないし、バスも2〜3時間置きにしか走ってないので、自家用車を使って行くしかないんです。
これも僕が仕事で行けないことが多く、殆ど妻が1人でやってくれていました。
これが2〜3ヶ月に1回でもホントこの療育に通うことも妻にとっては憂鬱になることでした・・・。
【デメリット6】学校を卒業後の作業施設がない
これも都会に引っ越して来てわかったことなんだけど、息子が学校を卒業してから通う施設が都会にはたくさんあるんです。
でもこれが田舎となると、軽度の障害者が通うような場所がかろうじて1ヶ所ある程度で、我が子のように最重度の知的障害となると通うことができる場所がありません・・・。
これも田舎暮らしをしている障害者やその家族にとっては大きな問題だと思います。
【デメリット7】親なき後のことは田舎じゃどうしようもない
障害者がいる家族にとって親なき後のことって大きな悩みの1つだと思います。
そして、親なき後と言っても、親が死ぬ以外に親が年老いて動きたくても動けない状態になった時点からある意味親なき後が始まると僕は思っています。
そんな状態になった時に田舎暮らしをしている場合、例え子供だけがどこか親から離れた場所の施設に入っていたとしても、何かに苦労することが明らかに予想できるんです。
僕ら夫婦もこの親なき後のことは今でも不安はあります。ただ、田舎暮らしをしていればもっと不安や悩みは多かったはず・・・。
メリット3つに対してデメリット7つって・・・
いかに田舎暮らしが障害者とその家族にとって不便なのかがこやってみるとよくわかる・・・
我が家が引っ越しをした理由
結局、デメリットの数だけ親の負担が増えるんです・・・。
障害者とその家族にとって田舎暮らしはメリットよりもデメリットの方が多く、そのデメリットが全て親の負担になるんです。
そして田舎暮らしのメリットを見て気づいた人もいると思いますが、田舎暮らしには障害児の子育てに直接関係するメリットは1つもありません・・・。
じゃあこのまま田舎暮らしを続けていても苦労するのが目に見えてる訳だし、だったらその苦労や不安を少しでも減らすことが僕ら家族にとって大切なことだと思ったんです。
『だから僕ら家族は今、出来ることを今やる!』
『その中の1つが引っ越しという話しだっただけなんです!』
親だからといって、子供に障害があるからといって、親が苦労することは当たり前。子供のために親は我慢するのが当然。なんて考えはちょっと違うと思っています。
子供に障害があるなら、逆に親はどうすれば楽に子育てが出来るかを考えて行動するかが大事なことです!
ツラい、ツラいと言いながら子育てをしていても何も変わりません。
ツラいなら何か解決する方法を考えてそれに向けて行動しなくてはいつまで経ってもツラいままで、最悪な場合には親が潰れる・・・夫婦関係に溝が出来る・・・良いことなんて1つもありません。
僕ら家族はシンプルに障害者とその家族とにってデメリットが多い田舎から、少しでも将来的にも便利な都会へ引っ越しをしただけんです。
そして僕ら家族が都会に引っ越して来て、色々な社会資源を使って生活も明らかに変わった部分もあるし、何より妻の負担を減らせたことが1番良かったと思っています。
まとめ
親が笑えなきゃ、子供にも余裕を持って接することなんて出来ません。
だから僕ら家族は少しでも親が楽になるように都会暮らしを選びました。
都会暮らしをしてみて、田舎暮らしとは違う選択肢の多さ、親の負担の軽減、ここはかなりデカい要素だと感じています。
引っ越しをして僕ら家族は親子揃ってプラスの環境にいると実感していて、結果的に大成功だと思ってます。
子供に障害があることで特別な環境になるわけで、その子供のために何が出来るか?そして家族のために何をするべきか?ってことを考えるのは大切な事だと思います。
ぶっちゃけ、あなたが今動けるなら年齢なんて関係ないと思います。
そうだと思った時がその時で、早い遅いはないんです!
もし、この先の将来のことで不安になったりしていたのであれば、少し参考にしてみて下さい。
この度も最後までお付き合い有難う御座いました。あなたに幸あれ!
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