★障害者への虐待のニュースを見るたびに心が痛くなりませんか?
★障害者虐待は、その家族にとっても一番恐れていることですよね?
★障害者を虐待から未然に防ぐ方法を知りたくはないですか?
立場的に弱い立場の障害者。
障害といっても様々で、その障害者の中でも虐待のターゲットにされやすいのが『知的障害者』ってことを知ってますか?
僕がなぜ、こんな話をするかというと、僕の息子が知的障害者なんです。
そして、息子は言葉が使えません・・・。
実は、言葉が使えない我が子は過去に中学の時の担任に言葉の暴力を受けていた過去があります。
そんな悔しい過去の経験も含めて、これから僕が書く記事の内容は、
『障害者に対する虐待をゼロにする方法』
弱い立場の障害者を虐待から守るために当事者家族は何をすれば障害者虐待を未然に防げるのかを解説していきます。
この記事を読むことで、厚生労働省のデータを元に障害者虐待について感じること、虐待防止のために家族はどういった対策をすればいいのかってことがわかります。
そしてこの話の結論を先に言ってしまうと、
障害者虐待をゼロにすることは今の段階では不可能です・・・。
ただ、障害者虐待を防止する方法はあります!
その防止方法をわかりやすく解説しています。
障害のある当事者、そしてその家族が安心して他人にサポートを任せられるようになることは、この先の障害者家族の親なき後のことにも繋がる話なので、1度最後まで読んでみて下さい。
障害者にとっても、家族にとっても1番怖いのが虐待です。
虐待(ぎゃくたい、英:abuse, maltreatment)とは、繰り返しあるいは習慣的に、暴力をふるったり、冷酷・冷淡な接し方をすることである[1]。
具体的な内容は様々で、肉体的暴力をふるう、言葉による暴力をふるう(暴言・侮辱など)、いやがらせをする、無視をする、等の行為を繰り返し行うことをいう。
障害者にとっても、その家族にとっても1番怖く、恐れているのが『虐待』です・・・。
虐待と言っても内容は様々で、直接手を出す暴力はもちろん、言葉を使って精神的に苦痛を与えることも言葉の暴力になり、ハラスメントになる。
そして、障害者虐待といわれる虐待には5種類の虐待が存在します。
- 身体的虐待
- 性的虐待
- 心理的虐待
- 放棄・放置(ネグレクト)
- 経済的虐待
そしてこれらの『虐待』は全て『犯罪行為』です。
僕も障害のある子供の親として、この虐待に対しては凄く警戒しています。
障害者の殆どは、行動にしても発言にしても僕ら健常者のようには行かず、虐待をされていてもどうすることもできないことの方が多い・・・。
そんなどうすることもできない状態で今もツラい毎日を過ごしている人が実際にいる。
それが自分の子供だったとしたら、親として耐えられません・・・。
そして、福祉施設での障害者に対する虐待事件のニュースが流れるたびに、親なき後のことを考えてしまい、もしそれが我が子だった場合に、誰が我が子を虐待から守ってくれるんだろうかと複雑な気持になってしまいます。
そして、この虐待を受ける確率が1番高いのが冒頭でも言った『知的障害者』なんです。
次の内容で、厚生労働省から発表されたデータを元に、障害者虐待の数をお伝えします。
障害者福祉施設事業所による障害者虐待の数
上のデータは、厚生労働省が平成24年度から平成30年度までの『障害者福祉事業所等による障害者虐待』をグラフにして発表したものです。
まず、このグラフを見て感じることは、障害者福祉事業所での障害者に対する虐待の数が年々増えていることに恐怖を感じます・・・。
- 【平成30年度のグラフ説明】
- 虐待の報告や相談件数が2,605件(青グラフ)
- 虐待判断件数が592件(赤グラフ)
- 虐待を受けいた人数が777人(緑グラフ)
厚生労働省のデータを元に、もう少し深掘っていきます。
実際に虐待を受けていた777人のうちのなんと74.8%が『知的障害者』次に22.7%で『身体障害者』とぶっちぎりで知的障害者が虐待の犠牲になっています。
更に、その虐待行為の51.7%が『身体的虐待』です。
【身体的虐待とは?】
身体的虐待(しんたいてきぎゃくたい)とは、他者による意図的もしくは非偶発的な損傷を指す。肉体的虐待(にくたいてきぎゃくたい)とも称される。
虐待の古典的傾向に該当する。身体的虐待の具体的な例としては、外傷の残る暴行(打撲傷・アザ・骨折・頭部外傷・刺し傷・火傷)、生命に危険のある暴行(首を絞める・布団蒸しにする・溺れさせる・逆さ吊りにする・毒物を飲ませる・冬に外に締め出す・一室に監禁する)などが挙げられる。また、外傷が残らない暴行(髪を掴み上げる・頭を押さえつける)も身体的虐待として扱われている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
次の内容では、なぜ、知的障害者が虐待のターゲットにされてしまうのかについて、解説しています。
なぜ、知的障害者が虐待のターゲットに狙われるのか?
知的障害者がなぜ、虐待のターゲットに狙われるのか?
答えは簡単です。
『言葉が使えない人が知的障害者には多いから』
1番の理由はココだと思います・・・。
僕ら人間には”言葉”という人間にしかない特殊なスキルを持っている!
でもそのスキルが使えない少数派の人もこの世の中にはいて、その多くが知的障害者です。
知的障害者は障害が重ければ重いほど、言葉を上手に使えない人が多く、更に文字を書いたり、身振りなども上手にできな人がいます。
でもこれは脳の発達の問題でどうすることもできない問題なんですが・・・。
でもそれをわかったうえで、虐待をする人はやっています。
だから”たちが悪い”・・・。
なので、そのターゲットにされた障害者は嫌なことをされても『嫌だ!』『やめて!』『助けて!』が言えません・・・。
自分の危機に『SOS』が出せないんです・・・。
ましてや、人のサポートを必要とする知的障害者はその場から『逃げる事』さえできません。
でもわかって欲しいことは、言葉が使えなくても、逃げる行動が取れなくても、世間からはちょっと別枠な扱いをされている知的障害者だって立派な1人の人間であり、人としての感情はあるんです。
だから、『痛いんです』『辛いんです』『苦しいんです』
だけど、『逃げたくても逃げれない』『言葉にできない』ただ、それだけなんです・・・。
しかし、虐待をする頭が悪く弱い人間はそういった言葉を使えない要は”チクることをしない、できない”そんな弱い人間をターゲットとするから、結果的に知的障害者がターゲットにされてしまうんです。
親はみな、大切な我が子に生きづらさを感じながら生きることはして欲しくはありません。
じゃあ僕ら親はどう障害者虐待を防止していけばいいのか?
弱い立場の障害者をどう守ってあげれば良いのか?
次の内容で我が子が実際に中学時代の担任に言葉の虐待を受け、その悔しい経験を2度と繰り返さないために親の目が届かないところに息子を預ける時に徹底していることを紹介しています。
障害者虐待を防止する3つの方法
僕は、我が子に虐待というツラい経験を実際にさせてしまいました・・・。
その時に親として悔しい想いをしたからこそ、2度と息子に同じような嫌な想いを経験をさせないためにも徹底している3つのことがあります。
その3つの方法を1つずつ解説していきます。
- 表情の変化に気づくこと
- 『?』を感じたらすぐ行動すること
- 万が一虐待が起こった場合には、小さく終わらせないこと
1.表情の変化に気づくこと
親は毎日子供と一緒にいることで、言葉が使えなくてもある程度表情で察することができるはずです。
例えば、我が家を例にすると、
- 学校に行って担任と会った時の息子の表情
- 利用している施設などに行った時の施設の人と会った時の息子の表情
親は色々な場面で子供が人と会った時にどんな表情をしているか?ってことを注意深くいつも気にする必要があります。
健常な子供であれば、何かあった場合に言葉を使い色々と教えてくれることができるけど、我が子のような言葉が使えない障害者の場合、それができません。
親の僕らはそういった部分で子供の表情に敏感になる必要があるんです。
もし、今まであまり気にしていなかったんであれば、子供の表情の変化を気にして下さい。
『絶対安心はないです!』
2.『?』を感じたらすぐ行動すること
もし子供の表情で気になることがあったりした場合は、できるだけ早く行動に移すことをして下さい。
我が家も息子に対する担任からの虐待に気づいたのも、妻の『?』がきっかけです。
世の中あなたが思っている以上に良い人ばかりじゃないです・・・。
子供の学校の先生だからとか、施設で働く優しそうな担当者だからなんて世間一般的な『〇〇なら大丈夫だろう』という常識は当てはまりません。
なので、気になることがあるなら即行動をとり、守るべき人のことをまず第一に考えてあげて下さい。
- 聞きたいことがあるならすぐ聞く
- 言いたいことがあるならすぐ言う
このすぐ”聞く、言う”は『虐待防止』のためには預かってくれている側との凄く大切なコミュニケーションです。
相手の人には『何かあればすぐ聞いてくる親だな・・・』『聞かれる前に言わないとな・・・』って緊張感を持ってもらうためでもあるんです。
これは『誰かにとって大切な人を預かっている』という自覚を持ってもらうためでもあり、それが虐待予防にも繋がることだと思います。
『何かあってからじゃ遅いということを忘れないでほしいです』
3.万が一虐待が起こった場合には、小さく終わらせないこと
万が一、問題が起きてしまった場合には、小さなこととして絶対に終わらせないことです。
逆に、虐待が起こってしまった場合には大きな問題として親は動く必要があります!
ここでも我が家を例にすると、
学校も教育委員会も虐待が起こった場合、小さく収めようとします。なんなら、始めは否定します・・・。
何かの間違い、親の勘違い、なんてことで終わらせようとします・・・。
結局学校も教育委員会も、自分たちの立場が大切なので、自分たちの身を守ろうと一生懸命になるんです。
そして、虐待を小さな問題として終わらせてしまった場合、実際に虐待をした加害者も何となくコトが済んでしまうので、真剣に反省もせず終わることになります。
そんな終わり方じゃ、またいつか虐待を繰り返します。
次の被害者がまた同じ人間によって出ることになってしまうんです・・・。
だから小さく終わらせてはダメなんです。
僕ら親が出来ることは、虐待をした本人にコトの重大さを理解させて猛烈に反省をさせることです。
そして、息子と同じようなツラい想いをする障害者を1人でも減らすことです。
『障害のある子供の親として障害者虐待を経験し、こんなことあっちゃ駄目だと僕は強く感じました』
障害者虐待をなくすためには・・・
残念ながらこの先も障害者虐待の問題は、今すぐなくなる問題ではないです・・・。
でもそれは親の立場からすると、将来子供を生き地獄に残して行くような気がしてなりません・・・。
結局、福祉施設の閉鎖的な風通しの悪さや、福祉の世界で働く人の苦労に見合ってない賃金の低さ、人手不足からダレカレ構わずといった雇用形態だったりが、虐待が起こる理由でもあると思うんです。
そういった部分の改善は、僕ら障害児の親にはどうすることもできない部分でもあって、今後変わってくれることを願うことしかできません。
実際に虐待をする人間は、自ら『私、虐待をします』なんて言いませんし、虐待防止のためにありとあらゆることをやったとしても”やる奴はやるんです・・・”
でも、僕はこ先の未来に対して根拠はないですが、障害者虐待防止のきっかけになる光が差すことに期待をしています。
そう思っていないとやってられないと言った方が正しいかもしれませんが・・・。
ただ、障害者だからといって特別な感情や対応をして欲しいなんて、親はコレっぽっちも思っていません。
僕ら親の願いとしては、子供に嫌な想いだけはさせないでほしいと思っているだけなんです。
ぶっちゃけ、虐待さえなくなるなら、親なき後の心配もほぼない状態で親は死ぬことができると言っても言い過ぎではないくらいの問題なんです。
まとめ
最後に・・・
障害者虐待は決して他人事ではありません。
特に言葉が使えない知的障害者がいる家族の人は、他人に我が子を預けることに絶対安心はないと思っていて下さい。
もちろん、知的障害者だけではなく、弱い立場の障害者にはその可能性があるということです。
『毎日平和に過ごせますように・・・』と願っているだけでは守りたいモノは守れません。
最後にこの記事で紹介した障害者虐待を防止するために家族ができる3つの方法をもう一度伝えておきます。
- 表情の変化に気づくこと
- 『?』を感じたらすぐ行動すること
- 万が一虐待が起こった場合には、小さく終わらせないこと
この先の5年後、10年後、障害者虐待の問題がどうなっているかは僕には想像もつきません・・・。
ただ、『今できること』は『今やる』
それがいつか、親なき後の障害者虐待の問題にも繋がることだと信じて・・・。
そして将来、全ての施設で障害のある人たちが安心して利用できるようになることを僕は願っています。
この度も最後までお付き合い下さり、誠に有難う御座いました。あなたに幸あれ!
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