家族に障害者がいる『きょうだい児あるある』後悔しない親子の向き合い方

子育て

★障害のある子供の子育ては、本当に大変ですよね・・・

★そこに健常な兄弟姉妹がいる場合、子育ての大変さの違いを凄く感じる・・・

★だから健常な子供はほっといても大きくなるから心配はいらないと思っている・・・

 

 

現在、健常児と障害児のきょうだいを育てている場合、その健常な子供は周りにいる同じくらいの子供から見ると”しっかりしているなぁ〜”と感じませんか?

これは、その子供の環境に障害者いることでそうなることが多く、きょうだいに障害者がいる”兄弟姉妹のあるある”みたいなものです。

 

えーじ
えーじ

以前、僕はこんなツイートを【Twitter】(えーじ@我が子は障害者ですが何か?)しました。

 

 

えーじ
えーじ

この時のツイートの反響が大きかったので『きょうだい児』ついての話をしようと思います。

 

『きょうだい児』って知ってますか?

日本の人口1億2千万人のうち、約9百万人がなんらかの障害がある障害者の数になります。

その障害がある人に兄弟姉妹がいる場合、その兄弟姉妹のことを『きょうだい児』と呼びます。

 

なので、我が家の子供たちも健常者の長男に、知的障害者の次男なので、我が家の健常な長男も『きょうだい児』になります。

実際のところ、なんと呼ぼうと構わないけど、世間ではこんな呼び方をしているみたいです。

 

えーじ
えーじ

ただ、この『きょうだい児』について今回僕は伝えたいことがあるんです。

ぶっちゃけ、家族に障害のある子供がいると、親はその子供に手が掛かります・・・。

でも、もしその子に”きょうだい児”がいる場合、健常者だからといって何でも任せがちになってしまうんですけど、それでは後から後悔してしまう可能性が出てきます。

 

ということで、これから僕が書く記事の内容は、

えーじ
えーじ

『きょうだい児の心の問題と後から後悔しないための親と子の向き合い方』

という内容になります。

 

一見、大人びて見えるきょうだい児ですが、親が障害のある子供にばかり目を向けてしまっていると、健常な子供との間に愛着形成が取れてないことで起こる問題が出てきてしまいます・・・。

 

この問題は、その子が社会に出てからも引きずる問題なので、もし障害のある子供ばかりに時間をかけてしまっていると感じている人は、子供たちとの向き合い方を見直すきっかけにして欲しいと思います。

 

いくら健常な子供でも、親からの愛情を感じて育つか育たないかは、その子にとってとても重要なことなので、この記事を1度読んでみて下さい。

次の内容では、”きょうだい児あるある”と言われている特徴のメリットとデメリットに分けて紹介していきます。

 

 

【えーじプロフィール】
この記事を書いた人

我が家には知的障害の息子がいて、その兄はフルコンタクト空手で全国大会優勝経験者、自分も空手の指導者として11年間の経験あり、妻は我が家の総監督、家族揃ってメンタルクソ強いです!

普段は会社員をしながら、障害のある我が子を育てて思うことを本音でストレートにツイートやブログで発信していきます。
『我が子は障害者ですけど何か?』の精神でやっていきます!

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きょうだい児の特徴【きょうだい児あるある】

えーじ
えーじ

家族に障害児がいるということは、両親含め、その子の兄弟姉妹(きょうだい児)もある意味誰でも経験することができない経験をすることができます。

 

ただ、そういった環境にいることで身に付くメリットと、避けたいデメリットが出てきます。

いってしまえば、『きょうだい児あるある』とも言える話です。

1つずつ解説していきます。

  • メリット1【面倒見が良い】
  • メリット2【弱い立場の人に対しての理解力がある】
  • メリット3【自立している】

 

メリット1【面倒見が良い】

まさに、冒頭で紹介した僕のツイートがこれに当たります。

きょうだい児は、子供のころから親と同じレベルのお手伝いや面倒を見る子が多くいます。

子供の頃からそうやって経験をしていくうちに、その環境が当たり前となり、自然にサポートができる面倒見が良い人間に育ってくれます。

それが、同じくらいの子供と違ってきょうだい児が大人びて見える部分なのかもしれません。

 

例え、それが自然に身に付いたことであっても、そんな姿を見せられると親としては涙が出るほど嬉しいことだし、そんな息子に感謝しかありません。

 

メリット2【弱い立場の人に対しての理解力がある】

一言で言ってしまうと『優しい』の一言です。

障害者というのは、今の世間の中では弱い立場の人間で、誰かに助けてもらわないと生きて行くことさえ難しい人もたくさんいます。

でも、きょうだい児はいつもすぐ隣にその弱い立場の人がいる環境にいることで、理解するという部分では障害者の気持や痛み、そして障害者に対する偏見もなく育ってくれます。

 

弱い者に対して優しくできる人こそ、人間としての『本当の強さ』だと僕は長男から学んだ気がします。

 

メリット3【自立している】

この”自立”については、少し難しい部分でもあると思っています。

どうしても、障害児が家族にいると親はその子に使う時間が増え、きょうだい児はどちらかと言うと、1人でなんでもやることが多くなります・・・。

そこはメリットに繋がる話にもなるんですが、言い方を変えると『ほっとかれている・・・』といった捉え方をきょうだい児がしてしまっている場合、シンプルにメリットとも言えません・・・。

ただ、自立した子に育つことは、そのきょうだい児が生きていくうえで、もの凄く大きなメリットでもあります。

 

逆に、人に頼ることを”しない、できない”そうはならないように、親は気をつける必要があります。

 

 

  • デメリット1【周囲からの視線や言葉】
  • デメリット2【将来への不安】
  • デメリット3【愛着障害】

 

デメリット1【周囲からの視線や言葉】

誰だって、いつ障害者になるかもわからないし、もっと言えば、大体の人は寿命の5年前くらいから人の手を借りて生きなきゃならないある意味、障害者みたいな人に誰しもなりうる可能性はあるんです。

でもそのことがわからずに、見た目や行動、要は健常者との違いについて心無い言葉や冷たい視線をする何もわかっていない人間がこの世の中には存在します・・・。

実際にそんな人の言葉や視線なんて気にする必要はないけれど、言われた本人はやっぱり傷つきます・・・。

それによって、自分がきょうだい児だということを周りに隠していたり、自分のいる環境を否定的に捉えてしまうきょうだい児も多いんです。

 

もしかすると、親にも言えず苦しんでいる場合があるので、親はきょうだい児ならではの悩みを『忙しいから後で・・・』なんて言葉で流さずに、ちゃんと聴いてあげて欲しいと思います。

 

デメリット2【将来への不安】

この将来への不安はきょうだい児あるあるの代表とも言えることだと思います。

中には、結婚を前提に付き合っていた彼女の親に、生まれてくる子供に対しての遺伝の心配を理由に、その夢が叶わなかったというきょうだい児の人もいるようです・・・。

更に、親なき後に障害のあるきょうだいの面倒を見るとなった場合に、パートナーに迷惑をかけたくないと考えて結婚はしないと決めているきょうだい児の人も実際にいるんです。

 

このように、自分の将来を犠牲にするほど、きょうだい児の悩みは深く、その悩みを1人で抱え続けていることもあるので、僕もきょうだい児がいる親として子供としっかり向き合って行きたいと思っています。

そして全国に『きょうだいの会』というきょうだい児の人達が参加している活動もあるので、1人で悩まずにそういった活動にも参加してみるのもありだと思います。

 

デメリット3【愛着障害】

愛着障害って知ってますか?アタッチメント障害なんて言い方もします。

簡単に言ってしまえば、親は障害児に手がかかり、きょうだい児はほっとかれている状態になり、その子供は親に甘えたりもできずに愛着形成が十分に取れないで育ってしまうことをいいます。

それが原因で、対人関係や社会性に問題が出てしまうこともあり、そんな人たちを『アダルトチルドレン』なんて呼び方もしています。

とは言え、医学的にも心理学的にも、愛着障害のハッキリとした診断基準がまだないらしく、自分が愛着障害なのかどうかがわからずに悩んでいる人も大勢いるようです。

もし、きょうだい児の人で漠然と生きづらさや、子供の頃のツラい経験を大人になった今も引きずっている場合は、1人で悩まずに専門の医療機関などに相談してみることも検討してみて下さい。

 

実際に、以前僕が『きょうだい児』について【Twitter】でツイートをした時に、きょうだい児の方からリプライを頂いたことがあり、その内容も愛着障害が原因ではないかと思ったので紹介させてもらいます。

下のツイートが実際のリプライです。アカウト名はここでは消させてもらいます。

 

僕ら障害児を育てる親は、その子に兄弟姉妹がいる場合、きょうだい児の心のケアも考えてあげることもとても大切な努めだと思います。

愛着障害などの心の病になってしまってからじゃ、親としては後悔しかありません・・・。

 

ただ、愛着障害は治らないモノではないのですが、そのきょうだい児本人は、自分が愛着障害だということを知らないまま、生きづらさだけを感じて過ごしている人も多いようです。

きょうだい児がいる親はその子が健常者だからといって、絶対に軽く考えてはいけません!

 

 

大切なのは親のあなたが作る環境と向き合い方

えーじ
えーじ

子供にとって、誰よりも何よりも存在感があって、影響力が大きいのは『親』です!!!

親のやること、言うこと、全てを子供ながらに理解しながら育ちます。

その時に大切なことは、親が作る環境と子供との向き合い方だと僕は思っています。

 

多分、障害者のきょうだい児たちは多かれ少なかれ、それぞれ色々な悩みを持っています。

そして、その悩みを誰にも言えずにいたり、、障害のあるきょうだいのことを周りに隠すようなことをしてしまったり、障害者のきょうだいのことを嫌いと思ってしまったりと複雑な気持になったりすることもあるはずです。

 

そして、そんな自分を責めてしまう自己嫌悪になることだって少なくないはず・・・。

そんな時親は適当にあしらったりせず、自分の考えや、言いたいことも一旦は置いといて、子供の話を全て受け入れて欲しいと思います。

 

子供にとって、何を言っても許される、そして安心できる環境を作ってあげること、そして親と子の信頼関係を築けるように愛情を持って向き合って欲しいと思います。

そのためには、親も障害がある子供が家族にいることをネガティブな捉え方はせず、どんなことも笑い飛ばすくらいの生き方をすることで、きょうだい児の子供もそんな親を見て育ってくれると思います。

 

我が家の息子(健常者)も弟が生まれてすぐの頃は、弟の長い入院生活や手術の度に親と離れて寂しい想いと、我慢をさせてしまっていたと思います・・・。

でも、その後は自分で言うのもなんですが、健常な息子にも平等に時間と愛情を注いできたと僕ら夫婦は思っています。

 

実際のところ、息子が現在、弟の障害に対してどんな想いと悩みを抱えているのかは本人にしかわからないことなので、僕ら夫婦の子育てが正しかったのかどうかは正直わかりません。

ただ、息子は弟の存在を隠すような子供ではなかったし、Twitterで紹介したように、強い人間に育ってくれました。

そして息子は現在、高校卒業後に個人事業主として立派にやっています。

そこまでなるには、本人の努力はもちろんだけど、親の環境作りや向き合い方がとても重要だと感じています。

 

 

 

まとめ

最後に、

障害者がいる家族、そしてきょうだい児の苦労や悩みというのは、実際に経験をしてる人にしかわからないこともたくさんあります・・・。

ただ、それをポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかの違いは大きく、失うモノ以上に得るもの、学ぶことも多く、僕ら家族にとって未知なるジャンルを与えてくれた障害のある彼には感謝しています。

 

きっときょうだい児の長男も、たくさん我慢はしてきたとは思うけど、トータルして弟の存在は決してマイナスではないと思っていてくれているはずです。

ぶっちゃけ、この先息子が結婚や親なき後のことで悩む時がくることもあると思います・・・。

ただ、今それを考えてもきっと答えは出ないことも息子はわかっているはずです。

この先どんなふうに時代が変わって行くのかもわからないことなので、僕ら家族は今を精一杯に生きることをするだけです。

 

もし、きょうだい児がいる家族の人や、きょうだい児本人がこの記事を読んでくれたのなら、何か前向きになるきっかけにしてもらえたら嬉しく思います。

 

これからも【Twitter】の方で次男坊の障害について我が家なりの考えや思うことを本音でツイートしていますので宜しければフォローして時間のある時にでも読んでみて欲しいと思います。

 

 

この度も最後までお付き合い有難う御座いました。あなたに幸あれ!

 

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