障害者が仕事をした時に辛い想いをさせないために親としてできること

子育て

『障害を持った自分の子供が社会に出て仕事をする歳になった時に親は手を叩いて喜んではいられない・・・』

 

『子供に障害があることで、喜びよりも不安のほうが大きい親は多いはず・・・』

障害にもさまざまあって、一般雇用枠で働ける人もいれば障害者枠じゃなきゃ働くことができない人もいるんですが、どっちで働くことになったとしても親の心配はなくなるこがありません・・・。

 

結局親の心配事って自分の子供がちゃんと仕事ができているか?なんて当然のような心配もするんですが、一番心配なのは『人間関係』なんです。

そして自分達が既に社会人としての経験があるからこそ人間関係の難しさを知っていて、そんな中で障害を持った自分の子供がやっていけるのか?ってことに心配をしてしまうんですよね。

 

障害によっては人に合わせることが苦手な人もいれば、誰かのサポートを受けないとできない人もいるんです。

しかし、障害者向けの求人ってぶっちゃけ少ないんです・・・。

 

そのことで仕事がしたくてもできない人もいれば、今やってる仕事を辞めると次がないから我慢してやってる人もいると聞きました。

数少ない仕事にやっと就いたとしても人間関係で本人が嫌な想いをさせることは親としてはとてもつらいこと・・・。

 

ぶっちゃけ仕事の内容よりも、親は職場の人間関係が上手くいくことを望んでいることで、そこが上手くいくなら安心もできると思います。

きっと本人も人間関係が上手くいけば多少仕事がハードでも楽しくできることに繋がる話になると思うんです。

 

 

こんな話をする僕の息子も知的障害者なんです。

息子は最重度知的障害者で現在はまだ学生なので、仕事はまだしてませんがこの先学校を卒業した後はちょっとした仕事を体験させてあげたいと思っています。

 

我が子は中学1年の途中から支援学校に通っていて、支援学校の授業の中で色々と将来的に役に立つための作業をやっています。

これは最初の頃にいた普通学校の支援級では全くやっていなかったことで、支援学校は障害を持った子供たちのスキルを磨いてくれる素晴らしい所だと子供を通わせて凄く思いました。

 

そして現在息子は支援学校の高等部に入学をし、ここでも卒業まで子供のレベルにあった作業を教えてもらうスタイルです。

我が子のように最重度知的障害の子供でもできることがあるんです!

なので、我が子も卒業後はとりあえずでも構わないから社会に出る経験をさせてあげたいと思っています。

 

そんな必ずくるであろう未来に向けて親の僕は息子のために何か協力してあげたいと思っていて、僕なりに調べてわかったことがあったのでブログにまとめてみました。

 

これから僕が書く記事の内容は、今の時代の障害者の就労についてとその親の心配事の話。

 

もしかすると、この記事を読んでくれているあなたの考えはもう古い考えかもしれません。

時代は確実にインターネットの普及によって昔よりも障害者の人達だって生きやすくなってます。

 

この記事を1度読むことで読み終わった時にはあなたの選択肢が1つ増えていると思います。

視野を広げる意味も踏まえてこの記事を1度最後まで読んでみて下さい。

 

 

【えーじプロフィール】
この記事を書いた人

我が家には知的障害の息子がいて、その兄はフルコンタクト空手で全国大会優勝経験者、自分も空手の指導者として11年間の経験あり、妻は我が家の総監督、家族揃ってメンタルクソ強いです!

普段は会社員をしながら、障害のある我が子を育てて思うことを本音でストレートにツイートやブログで発信していきます。
『我が子は障害者ですけど何か?』の精神でやっていきます!

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仕事はできるだけ自分にあった仕事をする

仕事はできるだけ自分にあった仕事に就くことをして欲しいと思います。

障害者と言っても僕ら健常者がそれぞれ十人十色のように障害を持った人達も発達障害や知的障害、精神障害のように大雑把にカテゴリーで分けられているだけで同じ人間はいません。

なので人によって、性格も違うし、障害の特性によっても全然違います。

 

障害によっては苦手なことがある反面、健常者よりも優れた部分もあったりと『障がい者=何もできない』というわけではなく、逆に誰にもマネのできない強みを持ってる人も障害者の中には数多くいます。

 

なので障害者というだけで世間から一歩下がった生き方をするんではなく、もっと障害者の人にも自由な選択をして欲しいと思っています。

求人が少ないとは言え、その少ない中でも自分に合った仕事、自分がやりたいと思った仕事に就くことは仕事を長く続けていく上でもとても重要な要素でもあると思っています。

 

だけど、障害者はまだ世間からの認知が少なく仕事環境だけではなく、生きることさえも生きづらいと思っている人がまだたくさんいるんです・・・。

 

そんな中で僕が色々調べてみて障害者の人がつらい想いをしないための職場の見つけ方についてわかったことを書いていきます。

 

 

親の心配は仕事内容ではない

僕ら親は子供がどんな仕事に就いたとしても、何度転職したって、どんなに就職活動に苦労したってそのことは受け入れるつもりでいるし、協力もするつもりでいます。

障害によって専門的な就労支援機関に相談しないと仕事が見つからないのなら何度だって相談をしに行くことだってします。

 

できるだけ本人に合った仕事にも就かせてあげたいとも思っているし・・・。

ただ、僕ら親の心配事は子供が職に就くまでの苦労じゃなく、職に就いた後の職場の環境が心配なんです。

 

その心配事をインターネットを使い調べてみると結構出てくるんです。つらい話の内容が・・・。

【ケース1】

外見では障害者だとわかりづらく障害のことを伝えたうえで採用をしてもらったのに、配慮があったのは最初のうちだけ・・・。

それがいつしかなくなり本人のキャパを超える仕事の量を任され、できないことを伝えてもわかってもらえず、最後には『なぜできない?手を抜くな!』と叱責をされた。

内容を入力してください。

 

こんな努力とかやる気ではどうしようもないことを言われる本人もつらいと思うけど、この事実を親が聞いてもつらい話だと思います。これは完全にパワハラです。

 

【ケース2】

せっかく就職できたのに、周りの人からは心無い言葉をかけられたり、本人にわざと聞こえるように陰口を言われたりする・・・。

障害者というだけで露骨に嫌がる人もいるので仕事に行くのがつらいです。

 

きっとこういったことは日常的に大小さまざまだけどあることだと思っています。

これも立派なイジメです。

 

 

わかってもらえますか?

親の心配とは仕事のつらさよりも、本来感じなくてもいい感情をこういった人間関係で頑張ろうとしている本人が感じさせられてしまうこと・・・。

 

結局は障害者のことを何も理解してない、しようとしてない、そんな人達がまだまだいることが親の僕らの心配事でこんな話を聞くたびに自分の子供だったら・・・と考えつらい気持ちになるんです。

もちろんどんなに自分にあった仕事をしていてもこんな職場環境じゃ当事者本人だって続かずに辞める選択をしてしまう可能性も十分あることだと思います。

 

 

障害者の人が仕事を探す時に相談できる機関について

障害にもさまざあるけど、障害者の人達はどんなふうに仕事を探しているかを調べてみました。

障害者の人が実際に仕事を探す場合に利用している支援機関や相談所をまとめてみました。

 

 

【就労移行支援事業所】

障害のある人の特性を正確に把握して(得意・不得意・体力・集中力など)支援計画を作成し職業訓練が行われ、求人票をもとに適した仕事を見極めることをしてくれる。

就労移行支援事業所を探す

 

【ハローワーク】

障害者専用の窓口があり、障害のある人の就職や働き方についてアドバイスを行ったり、障害のある人が働きやすい企業の求人を紹介してくれる機関。

ハローワーク 一覧

 

【障害者職業センター】

各都道府県に設置されていて、ハローワークと連携して障害や難病がある人の就職活動のサポートを行う機関。

障害者職業センター 一覧

 

【障害者就業・生活支援センター】

障害がある人の求職活動や就職後の職場定着について支援を行う機関。(全国に334センターあり、窓口で相談を受け付けている。2018/4/2時点)

障害者就業・生活支援センター 一覧

 

【福祉的就労】

障害者総合支援法が定める就労支援サービスの1つ。

一般企業や社会福祉法人などが運営する【就労継続支援事業所】で働く。

その中で

A型・・・事業所と雇用関係を結んで働く

B型・・・色々な理由などから雇用契約を結ばず働く

福祉的就労について

 

【ジョブコーチ】

支援機関から職場に派遣されて障害者の人が就職後に仕事を円滑にしていく支援を行う専門家。

当事者、その家族の相談にものってくれる。

ジョブコーチについて

 

その他にも、発達障害の人達専門の【発達障害者支援センター】【相談支援事業所】【精神保健センター】などがあり【障害者能力開発校】のような相談所や専門の学校などもある。

 

 

ちなみに、障害者の人達の働き方にオープンと言われる働き方とクローズと言われる働き方があるんです。

オープンとは・・・障害者の人が障害者枠で就職すること

クローズとは・・・障害者の人が一般就労枠で障害があることを企業に伝えず就職すること

 

 

ちょっとまって!機関を利用する前に・・・

こういった機関を利用する前に僕が調べて少し気になったことをここで伝えます。

僕は実際にこういった機関を利用できないし、我が子もまだ学生なので利用はまだでハッキリと断言はできませんが、インターネットで多く言われてる情報をこの記事を読んでくれてるあなたにお伝えしようと思います。

 

実際に利用してる人のリアルな声になるので、本当のことでもあり、全部が全部そうだという話でもない!ということを理解したうえで読んで欲しいと思います。

 

先に言っときます・・・。

ガッカリしないで下さい。

絶望をしないで下さい。

あくまで一部の話くらいに聞いて下さい。

 

障害者ばかりの職場の現状】障害者ばかりの作業所などは意外と一般企業より差別があったりするとのこと。

例えば・・・

身体障害者の人が知的障害者の人に対して・・・『五体満足なんだからもっと働ける!』

と言ったり・・・

逆に知的障害者の人が身体障害者の人に『知能は普通なんだから普通に働ける!』

と言ったりと、障害者の人同士での問題もあるようです。

 

意外と一般企業に就職したほうが障害者への理解があったりすることのほうが多いみたいです。

 

 

ハローワークを利用する際の注意点】実はハローワークの9割が単なる助成金目当てだという話。

なので、障害者への理解がなく、就職してから話が違うということが多い。

 

こういったことも言われてるようなのでハローワークで仕事を探す際には、慎重に企業を見極める必要がありますね。

障害者に対して理解がないのは間違いなく仕事をしていくうえで本人がつらい思いをすることがわかりきっています。そんなところには親としては、いくら仕事が見つからなくても行かせたくはないものです・・・。

 

 

実際にそれぞれの機関を利用した人や実際に働いてみて感じたことなど色々な意見がネット上には書かれています。

たまたま担当してくれた相手が悪かった場合も考えられるし、たまたま働きに行った環境に性格が悪い人がいた場合もあることなので、ネットの書き込みを全て鵜呑みするのもどうかと思う部分はあるけど気をつけたいですね。

 

 

僕がおすすめする仕事の探し方!

僕がこの記事を読んでくれてるあなたにおすすめしたい仕事の探し方はインターネットを使った探し方です。

 

障害者専用の転職エージェントがあることを知ってましたか?

色々選択肢をお伝えしてきましたが、今の時代だからできるインターネットを使って自分にあった仕事を一緒に探してくれるエージェントをまだ利用してない人がいるなら、選択肢の1つにして欲しいと思うんです。

 

こういった転職のお手伝いをしてくれるエージェントは基本無料で利用が可能で、エージェントが紹介をしてくれる企業は、障害を持った人を雇いたい思っている企業なので障害者に対しての理解があります。

こんなことを言うのもなんですけど、ハローワークに求人を出して補助金目当ての企業よりは信頼できるので、利用する側の親としても『安心する』という部分では大きな違いでもあります。

 

ちなみにエージェントはもしあなたがエージェントを利用して転職をした場合、転職後のサポートまで手厚く面倒をみてくれるんです。

なので、もしあなたが転職した場合には、現在勤めてる会社に辞めることを言いづらい場合にもあなたの代わりに動いてくれるし、転職後の新しい企業に対しても言いづらいことがあればあなたの代わりに言ってくれます。

 

そしてこういったエージェントが紹介してくれる仕事は、大企業の紹介も結構あるようです。

ちなみに、障害の内容によっては外に出ることができない人もいると思いますし、もともと自宅でできる仕事を探してる人もいると思います。

そんな人にも是非利用をおすすめします。

 

もし、こういった仕事の探し方をしてなかった人がいたなら選択肢を増やす意味で是非活用してみるのも全然ありだと思います。

これが今の時代の僕がおすすめする仕事の探し方です。

 

エージェントについてもう少し詳しい内容が知りたい方は下記の記事を読んでみて下さい。

 

 

まとめ

今回僕がこの記事でお伝えしたかったことを最後にまとめておきます。

冒頭部分の内容を覚えてなくてもいいです、最後のまとめだけでも覚えていって下さい。

 

★障害を持った人もできるだけ自分に合った仕事を探し、自分がやりたいと思った仕事に就くことが仕事を続けて行く上では大切な考え方ということ。

★その中で更に大切なことは仕事の内容ではなく人間関係が大切だということ。

★人間関係が上手く行かないと、どんなに好きな仕事に就いたとしても周りの理解がないと本人は楽しさよりもつらさの方が勝ってしまう・・・

★仕事を頑張っている本人がつら想いをすることは、それを知った親も当然つらい想いをします。

 

★なので、いい環境で働くためには最初は少し面倒でも仕事を見つける方法(機関など)使える支援はしっかりとフル活用することが大切です。

選択肢を増やすことが大事!

 

★その中でもし、転職エージェントを利用してない人がいるなら是非障害者専用の転職エージェントを利用するという選択肢を1つ増やして欲しいと思います。

転職エージェントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみて下さい。

 

この度も最後までお付き合い誠に有難う御座いました。あなたに幸あれ!

 

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