『障害者』と『障がい者』と『障碍者』の表記がどうでもいいと思うワケ

子育て
facundowin / Pixabay

『しょうがいしゃ』という言葉がある

漢字で書くと『障害者』と書き、この障害者の『害』が差別だとか悪い言葉だからといい、ひらがなで『障がい者(児)』と書く人がいたり、誰かが書いた障害者(児)という文字にケチを付ける人もいる・・・。

 

なので今、この時代には色んな経緯があって『障害』『障がい』『障碍』の3パターンの表記が存在する。

あなたは知ってましたか?

えーじ
えーじ

ちなみに僕は障害と障がいの2つを使ってます!

 

でも僕がなぜこんな話をするかというと、僕の子供が『障害者』なんです。

最重度の知的障害児です。

そして僕はSNSのTwitterを使い、障害者の息子の子育てについてポジティブな発信をメインにやっていて、おかげさまでTwitterを始めて1年そこそこで4,000人以上のフォロワーさんと繋がることができました。

えーじ
えーじ

繋がってくれた皆様、本当に有難う御座います!!!

えーじ
えーじ

僕のTwitterアカウントがこちら→えーじ@我が子は障害者ですけど何か?

ここで99.9%ほぼ毎日ツイートをしてるので良かったら覗いてみて下さい!

 

 

話がそれてしまったので戻します。

そして、Twitterで僕が子供についてツイートする時は『障害』と『障がい』この2つを使います。

そこで毎日つぶやいていると、やっぱり来るんですよね・・・

Aさん
Aさん

私は障がいの『がい』『害』と書いてるのを見ると凄く気分が悪いです・・・

Bさん
Bさん

今の時代は『障害者』ではなく『障がい者』と書きます。

こういったコメントがたまに来るんです・・・

 

えーじ
えーじ
『でっ?!なにっ!?』

と僕はなります・・・。

 

例えば、僕がこの『障害と障がい』についてのツイートをしてるならこういった意見も理解はできるけど・・・

『日常の嬉しかったことや頑張ってること、障害があっても人生どれだけ笑えるかが勝負だよ!』みたいなツイートをしてる時にそんなコメントもらっても『そんな話はしてません!』としかならない・・・。

 

ということで、最初にこの『障害者』『障がい者』『障碍者』についてここでハッキリとさせておきます。

結論から言うと、今の日本ではどれを使っても間違えではない!です。

そして、差別用語でもないです!

だから、他人に自分の考えを押し付けることはやめましょう!

 

そして仕事上、障害という言葉を使う人は会社によって漢字を使ったり、交ぜ書きをしたりと会社での決まりがあるところも今はあるみたいなので、そこは会社に合わせればいい話だと思います。

 

ちなみに僕はこの表記がどうなろうと、どうでもいい!

どっちでもいいじゃなく、どうでもいい・・・

 

ということで、これから僕が書く記事の内容は

  • 障害・障がい・障碍の始まりについて
  • 障害・障がい・障碍について世間の人はどう思っているのか?調べで気付いたこと
  • 障害を持つ子供がいる親としてこの問題で思うこと

このことについて、わかりやすくまとめてみました。

 

 

【えーじプロフィール】
この記事を書いた人

我が家には知的障害の息子がいて、その兄はフルコンタクト空手で全国大会優勝経験者、自分も空手の指導者として11年間の経験あり、妻は我が家の総監督、家族揃ってメンタルクソ強いです!

普段は会社員をしながら、障害のある我が子を育てて思うことを本音でストレートにツイートやブログで発信していきます。
『我が子は障害者ですけど何か?』の精神でやっていきます!

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障害・障がい・障碍の歴史

 

最初にも言った通り、障害者の障害という表記には『障害』『障がい』『障碍』の3通りの表記方法が存在していて、簡単に言ってしまえば、個人の見解、障害に対する考え、世の中の都合みたいな違いから生まれたものです。

 

★障害・障碍の歴史について★

そもそもの始まりは平安時代に仏教用語で『障碍』その当時の読み方で『しょうげ』という言葉が使われていて、その言葉が江戸時代に『しょうがい』と言われるようになったらしい。

 

その当時は『物事の達成や進行の妨げになること』として使われていて、そこから時が流れ、1940年代に日本の今の常用漢字にあたる当用漢字表で1つに絞り身体機能の障害にも同じく『障害』が採用されて今に至る。

 

『障碍』という漢字については、今も少数ではあるけど使ってる自治体やこの漢字を使うべきだ!と言ってる人はいるみたいです・・・。

ただ、『碍』は常用漢字から外れて70年も経ってるので知らない人も多い。

 

★障がい者の歴史について★

このひらがな表記については平成になってからの話。

公の場で誰かが言った話ではなく『害』に対して不快に感じた人達が出てきたことでその声に配慮した行政や自治体やマスコミがひらがな表記に変えて、それが広がったようです。

 

えーじ
えーじ

ちなみに僕が住んでる北海道の札幌市でも平成18年頃から交ぜ書きを試行的に始め、平成21年度から障害という単語が『人』を指す場合には、ひらがな表記にすると決定したみたいです。

 

そしてこの障害・障がい・障碍の3つの表記についての議論は今も続いているんです・・・。

でも、実際に世間はこのことについてどう思っているのか?ちょっと面白いデーターを見つけたので皆さんにもみて欲しいと思います。

 

 

『障害と障がい』について世間の声

まず、このデータを見て欲しい。

出典:u-note.me/note/47507749

出典:u-note.me/note/47507749

 

障害という表記についてのこれが世間の声です。

  • 『害』は漢字でいい・・・50.8%
  • 『がい』はひらがながいい・・・30.7%
  • 『害』は絶対イヤだ・・・8.1%
  • 『がい』は絶対イヤだ・・・20.2%

実際に『障がい』よりも『障害』という文字を推してる人のほうが多いという意外な結果・・・。

更に、ひらがな表記に対して絶対に嫌だと言ってる数の方が多いという結果。

 

確かに、ひらがなで書くと優しいイメージではあるけどね。

だからといって、それでオッケーと言えない人達もいるんです。

 

この下記ツイートは現、千葉市長の熊谷俊人さんのツイートです。

『障がい者』という表記に反対の意見をしたもので、その辺の自治体が周りに合わせてひらがなの表記を取り入れてく中でしっかりと自分の意見を言えるカッコイイ人だと思ったし、言ってることも凄く共感できましたね!!

 

こういった状況もあって、今このひらがな表記が見直されつつあるという話もあるそうな・・・。

 

 

『障害と障がい障碍』について思うこと

障害者の子供がいる親の立場で思うことは、別に『障害者』でいいじゃん!ということ。

冒頭でも言ったように、どうでもいい!話とも言える・・・。

『障害者』という言葉を『障がい者』と書いたらOK!なんてそんな問題ではない・・・。

考えるべき問題はそこにはない!

 

その理由として、僕が障害を持った息子と十数年一緒にいて、障害者の『害』がひらがな表記になったところで、生活は何も変わらないということは明らかなことだから・・・。

えーじ
えーじ

こんな議論は屁の突っ張りにもならん!!!

 

『害』という漢字の意味が『わざわい・害虫・害悪』などの悪い意味があるからということで、どこかの誰かの正義感みたいなものから始まったことなのかは定かではないけど『そこじゃない!』と言いたい。

じゃあ、障害の『障』は?『間に立ちふさがってじゃまをする・へだてる・ふさぐ・さまたげをする』こんな意味ですよ!

えーじ
えーじ

僕からすれば『害とどっこいだけどね!

 

例えば、テレビやネット新聞などで障害者という言葉が出た時に障がい者(児)となってれば我が子に対して世間の人達の見方が変わりますか?

差別がなくなりますか??

家族が安心できますか???

えーじ
えーじ

マジで甘い!!!!!

 

きっと、『害』のあらゆる意味を知ってるからこそ違和感を感じたり不快に思ってるだけで、例えばそのテレビやネットでの表記が『障がい者』になってれば『あぁ〜わかってるな!』なんて個人的に思う話なだけ・・・。

そんなふうに思ってる人にガチで障害者と向き合ってる親の僕からすれば、『あぁ〜何もわかってないな・・・』となる。

これはあくまでも文字の話なだけ・・・。

大事なことはリアルな問題点を変えること!

 

知ってますか?

『子供』という漢字でも同じようなことが言われていることを・・・

子供の『供』がお供え物・お供するを連想させるから『供』はひらがなにするべきだ!と言ってる人がいることを。

これも差別用語ですか?

 

そんなこと言ってたらキリがない!

文章の文脈によって意味を把握しやすくしたり、読みやすくする時に上手く使い分けをすれば良い訳で、そんな議論をするようなことでもないと僕は個人的に思っています。

 

なので僕は気にせずTwitterのツイートでも文章の作り方で『障害』と『障がい』の2つを使い分けます。

僕だって一応ツイートの1つひとつの読みやすさや、意味がわかりやすく140文字で考えて作っているんです!

えーじ
えーじ

だからTwitter上で害』について、あーだとか、こーだとかのご指摘は僕にはいりません・・・。

 

大事なことは我が子のように障害を持った人達がやその家族がこの今の時代を、そしてこの先の未来を生きやすくすることであって、文字や呼び方を変えてもリアルな生活に変化はない。

 

もっと考えるべきは、障害児を育てる夫婦の離婚率は高く、シングルで育ててる母親に対するサポートだったり、夫婦2人揃っていても家族へのサポートは障害者本人と同じくらい必要です。

他にも障害者に対する苛めや虐待とリアルにはたくさんあります。

 

僕の子供も含め、障害者とはまだ世間からの理解が追いついてない少し不便な障害のあるこの世界で一生懸命に生きてる、みんな同じ人間です。

そして、その障害を少しでも減らし、僕ら障害者を持つ親や家族が安心して先に死ねる世界にすることをどうせなら議論して欲しいと切に願います。

 

まとめ

 

最後に・・・

『しょうがい』という文字についてみんなそれぞれ思うことはあっていいし、漢字やひらがなを使って自由に表現をすることになんの問題はありません。

 

そして、障害という文字や言い方を変えても障害者の困難は解消されません・・・。

欧米の方では、障害者のことを『チャレンジド』と呼ぶみたいで、日本でもたまに見かける言葉です。

日本でチャレンジドもないと思うけどね・・・。

もっと障害者の気持ちに寄り添って何を議論して、何を変えて行くべきか?をやっていくことの方が、この先の問題じゃないかと僕は思います。

だから僕は、障害者と障がい者と障碍者の表記なんてどうでもいい。

こんなふうに心の底から思っています・・・。

 

この度も最後までお付き合い下さり誠に有難う御座いました。

あなたに幸あれ!

 

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